フラー・ドームは、1960年代より世界各地で20万戸以上が建築されています。
その技術は、"D0 M0RE WITH LESS"(最小で最大の効果)を提唱したバックミンスター・フラー氏によって開発され、住宅(ドームハウス)だけでなく、極地観測用ドーム(富士山頂レーダードームなど)、博覧会用の巨大ドーム会場(モントリオール博覧会アメリカ館など)等、多方面でその成果を実証してきました。
私たちは、このフラー氏の残した技術をドームハウスの分野に於いて更に改良し、品質・価格・融通性、共に優れた製品を国内において提供できるよう、一層の普及を目指しています。
Richard Buckminster Fuller
(1895~1983)米国
建築家、数学者、哲学者、エンジニア、デザイナー・・・20世紀のレオナルドダビンチともいわれている。 独自の数学、物理学体系「工ネルギー/シナジー幾何学」を構築。以後その応用として「ダイマクション・ハウス」「ダイマクション・カー」「オクテット・トラス」「テンセグリティー構造」等、革新的な発明を次々に発表し、時代を50年先取りしたといわれる。
特に1953年に完成させた「ジオデジック・ドーム」(一般的にはフラードームと呼ばれる)は広く普及し、世界中に数多くが建てられている。 また、思想家、哲学者としても著名で「宇宙船地球号」概念を捉唱、汎地球主義的な壮大な思想を展開するとともに、それを支える「ワールド・ゲーム」等、独特な地球運営方を提案した。
活動は多岐にわたり、世界中の大学から43の名誉博士号を送られ、ノーペル平和賞の候補になったこともある。
近年発見された究極の炭素分子構造「C60」は、フラーの予言した構造と同じ原理にもとずくことから、これに敬意をこめて「フラー・レーン」または「バッキー・ボール」と命名されている。
日本において、最も過小評価されてきた20世紀最大の知的巨人のひとり。
「最少で最大の効果を!」 このフラーの提唱を具現化したもののひとつが、フラードームです。
フラードームは、正多面体を細分割し、より球体に近づけた建築物です。全て三角形によって構成され、少ない材料で強度が保て、広い空間が実現できます。
また、同じ容積の四角い建物に比べ、より少ない部材で建てることができます。 熱効率の良さとも合わせ、「住んでからも」経済性に優れ、省資源な建物と言えます。
ドームは基本的に柱が要りませんので、内側の空間を最大限に自由に活用できます。
丸い空間は、同じ面積を持つ四角い部屋よりも広さを感じ、開放感と同時に安心感をもたらせてくれます。(CubicVRギャラリーをご覧ください)
また、建物自体の構造に捉われることなく、間仕切りや中二階等が自由に設計できます。
このため、ライフスタイルの変化に合わせての改装が容易に行えます。
半球体に近いドーム内は、自然対流によって空気がスムーズに流れます。
小さな換気窓とシーリングファンをドームの上方に設けることで、冷暖房や換気が非常に効率良く機能します。
『冬季は薪ストーブだけで暖房費ゼロ。夏は空気の流れを考えて換気すれば、二階でも殆ど空調の必要もなく、快適な空間を提供しています』…京都のライヴハウス 憧 夢 店主